最終更新日: 2015年6月20日
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Windows用のSquid

Squidチームが想定しているSquidの動作環境は、Uni*ライクなOS上での動作です。 しかし、ユーザによっては Solaris® や Linux や BSD などよりも Microsoft社の Windows OS で Squid を動作させたい人もいる事でしょう。

残念ながら Squid公式サイトである http://www.squid-cache.org/ にはWindows用のSquidは存在しません。 しかし安心してください。 FAQ-1.8で紹介した通り、Guido Serassio(ギド セルシオ?)がメンテナンスしている素晴らしいWindows版のSquidをGPLで入手する事が可能です。 squid-cache wiki から辿ることで入手ができるようです。

1.Windows用 Squid の入手

最新のWindows x64 環境用として、Squid 3.5.5 が上記のサイトから入手可能です。
古いWindows NT 4.0/2000/XP/2003版のSquid(以下、Squid-NTという)についても上記サイトから入手可能です。  2015年6月20日現在での最新版は、 squid-2.7 STABLE8 となっています。ただし、こちらは2010年で開発が停止しているようです。

以下の説明では、x64版の Squid 3.5.5 (以下、Squid-winという)を基に説明します。
Squid 2.7以前のSquid-NTの設定はこちらを参照してください

(注意)
Windows版のSquidは、Uni*(Linux)版に比べてライブラリなどの制限から機能がフル実装されていない部分があるようです。 通常の利用では問題ないとは思いますが、細かな制御を行おうとするとこの制限にかかってしまう可能性があることに注意してください。制限については、上記サイトなどからFAQやコミュニティサイトを参照してください。

2.Squid-winのインストール

入手したファイルを実行すると、インストール先を確認してくるので、特に問題がない場合にはデフォルトの "C:\squid" とします。 Squidに関連する設定ファイルやログなどは、このディレクトリ下に作成されます。

3.Squid-winの設定

Squidの動作についての設定はUni*(Linux)と同じく squid.conf 設定ファイルを編集して行います。 ファイルはインストールディレクトリ配下の\etc\squid フォルダに存在します。ファイルの編集はアイコントレイから簡単に選択できます。
クリックで表示されたメニューから、「Open Squid Configuration」を選択します。取りあえず編集(確認)すべき部分は以下の部分となります。
※以下では、端末のIPが 172.16.0.0/16, 192.168.100.0/24 のネットワークに所属する端末からポート番号8080でProxyを受け付ける設定した例です。

  ::
# Example rule allowing access from your local networks.
# Adapt to list your (internal) IP networks from where browsing
# should be allowed

# --- 自分の環境に合わせて許可するネットワークを指定
#-cut- acl localnet src 10.0.0.0/8 # RFC1918 possible internal network
#-cut- acl localnet src 172.16.0.0/12 # RFC1918 possible internal network
#-cut- acl localnet src 192.168.0.0/16 # RFC1918 possible internal network
acl localnet src 172.16.0.0/16
acl localnet src 192.168.100.0/24
acl localnet src fc00::/7 # RFC 4193 local private network range
acl localnet src fe80::/10 # RFC 4291 link-local (directly plugged) machines
  ::

# 上記のACLで指定したネットワークからのアクセスを許可する
# Example rule allowing access from your local networks.
# Adapt localnet in the ACL section to list your (internal) IP networks
# from where browsing should be allowed
http_access allow localnet
http_access allow localhost
  ::

# --- Squidの待ち受けポート番号(8080はよく利用される番号)
# Squid normally listens to port 3128
http_port 8080
  ::
  ::
# Local DNS Setting
# dns_nameservers 8.8.8.8 208.67.222.222
dns_nameservers 192.168.100.1 192.168.100.2

以上の最低限の設定を行えばSquidの設定は完了です。 編集後、設定を反映させるならアイコンメニューから「Stop Squid Service」を選びSquidを一度停止させてから、再度、メニューから「Start Squid Service」でサービスを起動させます

4.Firewallの設定

もし、Windowsファイアーウォールを有効にした状態でSquidを起動するならば、Squidが使う待ち受けポートを開けておく必要があります。インストールするとデフォルトの3128/tcpによる受信が許可されているので、もし、待ち受けポート番号をこれ以外でSquidを使うなら、その内容を変更する必要があります。
[スタート] - [管理ツール] - [セキュリティが強化されたWindowsファイアーウォール]でファイアーウォール画面を開きます。
[受信の規則]をクリックして、受信の規則の中から"Squid Cache Server"をクリックします。
受信の規則として、TCP/8080ポートの受信を許可するようにします。

4.Squidの管理

以下では、Squid-win(他のSquidでの同じ事が云えますが)を使って行く上で注意して管理する必要がある事を説明します。


参考: