Present by 非武装エリア
最終更新日:2019年9月2日
Sargは、コンパイルにおいて利用できないライブラリがあった場合には、そのいくつかの機能を無効にして構築できます。
一部の機能なしでsargを使用することは可能ですが、必要な場合、 configureスクリプトは無効になっているすべての機能について短いメッセージを出力します。
sargのインストールにおいて注意があります。 このツールを利用するにはコンパイル作業が必要になり、開発環境の準備されたマシンが必要です。
Webサーバに開発環境を入れることを推奨しません。 ハッカーにとってWebサーバは攻撃対象であり、ハッキングしたマシンに開発環境があった場合ハッカーを喜ばせる事になります。
開発環境を入れるマシンは入念に計画してインストールを実施してください。
(OpenSUSEに必要なパッケージ)
レポートでグラフを作成するには、 gdライブラリとその開発パッケージgd-develをインストールする必要があります。
pcre-develがインストールされている場合、正規表現がコンパイルされます。
LDAPサポートにはopenldap2-develが必要です 。
bzip2ファイルを解凍するには、 libbz2-develをインストールする必要があります。
xzファイルを解凍するには、 xz-develをインストールする必要があります。
Gzip圧縮ファイルは、zlibとzlib-develを使って解凍されます。
(CentOSに必要なパッケージ)
以下のモジュールが必要です。yumを使ってインストールしてください。
autoconf automake gd-devel pcre-devel bzip2-devel openldap-devel gettext-devel xz xz-devel
(Debianに必要なパッケージ)
Gzip圧縮ファイルにはzlib1g-devが必要です。
libgd-devはグラフのサポートを追加します。
libbz2-devがインストールされている場合、Bzip2ファイルが処理されます。
liblzma-devが使用可能な場合、Xzファイルが処理されます。
libldap2-devを使用すると、sargがLDAPサーバーに接続できます。
これらのパッケージとその依存関係をインストールには以下のコマンドを実施します。
apt-get install libgd-dev libbz2-dev libldap2-dev zlib1g-dev liblzma-dev
入手したソースコードを以下の手順でコンパイルします。
・解凍・コンパイル
# tar zxvf sarg-2.3.11.tar.gz [Enter]
# ./configure [Enter]
configureのオプション:
--enable-bindir=実行ファイルを置くディレクトリ (default: /usr/bin )
--enable-sysconfdir=設定ファイルを置くディレクトリ (default: /usr/local/sarg )
--enable-mandir=MANドキュメントを置くディレクトリ (default: /usr/local/man/man1 )
# make; make install [Enter]
設定ファイルの sarg.conf は/usr/local/sarg ディレクトリ(または --enable-sysconfdir で指定した場所)にあります。
設定ファイルの詳細についてはこちらをご覧ください。
設定ファイルへの設定が完了していれば、SARGの実行は
# sarg [Enter]
とするだけです。 実行時に指定できるオプションについては、
# sarg -h [Enter]
で確認してください。