付 録
A.用語説明
ソースファイル
UNIX(特にPC-UNIX)の世界では、その多くのプログラム(コンパイラやエディタを含め)が無償で提供されています。これらのプログラムは、1つの企業や1人で作成したものもありますが、規模が大きいソフトになると、多くのボランティアベースの人々の協力によって開発されたものも少なくありません。これらのソフトウェアは「パブリックライセンス」という約束のもと、自由にソースファイルの利用・変更が認められており、変更を加えた内容に関しては「パブリックライセンス」の基に公開する義務が求められています。
そのため、UNIXではプログラムはバイナリ形式(すぐに実行できる形式)以外に、そのソースファイル(テキスト形式:つまりどんなプログラムか見れば判る)として流通しています。
ユーザは必要に応じて、これらのソースファイルをコンパイルして実行形式にして利用することが可能になっています。
このことは大変重要なことです。何故なら、ソースファイルが公開されていることによって例えばMacやPC-ATといったCPUを含めまったく違うアーキテクチャのマシン間でも、ソースファイルをコンパイルすることで同じソフトウェアが利用できることにつながっているからです。
【パッケージ】
OS提供メーカー(例えはRedHatやTruboLinux等/ディストリビュータともいう)では、ユーザがそれぞれのOSの中のコマンドやプログラムを簡単にインストールできるように、関係する単位で必要なファイルやプログラムを1つにまとめた形で提供しています。これらは専用のパッケージ管理ソフトを使うことで簡単にインストール・アップデート・アンインストールなどができるようになっています。
先の2つのメーカーでは「RPM」というパッケージ管理方法を取っており、管理ツールの「rpm」コマンドで簡単にパッケージを管理できるようになっています。しかしこれらパッケージの中身はそれぞれのOSメーカーによって若干、インストール先ディレクトリなどが違っていることがあるため、例えば先のRedHat社から提供されているパッケージをTruboLinux社のOSにインストールしても、きちんと動作しない事があります。
このようなトラブルと避けるためには、それぞれのOSメーカから提供されているパッケージを使うかもしくは、ソースファイルを使ってそれらのソフトをインストールすると良いでしょう。
FreeBSDでは提供しているディストリビュータは1つしかありませんので、「PORTS」というパッケージを使えば簡単にパッケージのインストールが可能です。
サブアロケーション(DNS)
DNSの設定では、通常、正引きゾーンと逆引きゾーンの2つのゾーン情報をユーザ環境に合わせて設定します。正引きゾーンでは名前(FQDN:Fully Qualified Domain Name)からIPアドレスへ変換するための情報を、逆引きゾーンではIPアドレスから名前(FQDN)へ変換する為の情報を登録します。
このゾーン情報は正引きの場合には例えば"ntt.co.jp"のゾーンではntt.co.jpに関するIPアドレスを管理していることを示します。
逆引きの場合には例えば"32.163.210.in-addr.arpa"というゾーンでは、210.163.32.xのIPアドレスを管理していることになります。(普通(昔)は逆引きのゾーンは3桁(210.163.32の部分)までを管理する形式が一般的でした)
プロパイダからIPアドレスを入手した場合、この情報によってDNSを設定する訳ですが、最近はIPアドレスの範囲として8個(実質6個)または16個(実質14個)分のアドレスしか与えてくれないことが多くなっています。これはIPアドレスの範囲が有限であることとインターネット普及によってIPアドレスの枯渇が心配されてきたため、今まであれば1つの組織に例えば210.163.32.xのアドレスでxの部分として0から255までの256個分の範囲のアドレスをくれていたものをさらにxの部分を細分化して16個ずつ16の組織(16x16=256)に分けて与えるようになってきました。このため、逆引きのゾーンの指定としてさらに細分化された形式で指定させるようになっています。(例: 64.32.163.210.in-addr.arpa)
B.関連サイト情報
ディストリビューター
RedHat Linux http://www.redhat.com/jp/
TurboLinux http://www.turbolinux.co.jp/
Laser5 Linux http://www.laser5.co.jp/
Kondara MNU/Linux http://www.kondara.org/
Vine Linux http://vinelinux.org/
Devian Linux http://www.debian.org/
Plamo Linux http://www.linet.gr.jp/~kojima/Plamo/
FreeBSD・日本の総本山 http://www.jp.freebsd.org/
UNIX(特にPC-UNIX)の世界では、その多くのプログラム(コンパイラやエディタを含め)が無償で提供されています。これらのプログラムは、1つの企業や1人で作成したものもありますが、規模が大きいソフトになると、多くのボランティアベースの人々の協力によって開発されたものも少なくありません。これらのソフトウェアは「パブリックライセンス」という約束のもと、自由にソースファイルの利用・変更が認められており、変更を加えた内容に関しては「パブリックライセンス」の基に公開する義務が求められています。
そのため、UNIXではプログラムはバイナリ形式(すぐに実行できる形式)以外に、そのソースファイル(テキスト形式:つまりどんなプログラムか見れば判る)として流通しています。
ユーザは必要に応じて、これらのソースファイルをコンパイルして実行形式にして利用することが可能になっています。
このことは大変重要なことです。何故なら、ソースファイルが公開されていることによって例えばMacやPC-ATといったCPUを含めまったく違うアーキテクチャのマシン間でも、ソースファイルをコンパイルすることで同じソフトウェアが利用できることにつながっているからです。
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