OpenMediaVaultのデータスペースのアクセスには、アクセスユーザおよびグループに対するアクセス権が付与されている必要があります。 以下ではアクセス権の付与に関連するユーザおよびグループの登録について説明します。
(1). 通常(NFSでの利用でない場合)
OpenMediaVaultを利用させるユーザを登録するにはメニューから[アクセス権の管理]-[ユーザ]を選択して、[追加]をクリックして利用者の情報を登録していきます。
このとき、グループを細かく定義する必要がなければすてべのユーザを "users"グループにしてもかまいません。
設定後、[適用]をクリックすることで設定内容が反映されます。
(2). NFSでの利用の場合
NFSでは、クライアントとNFSサーバのお互いが同じユーザIDとグループIDでないとアクセス権の制御で齟齬が発生します。ですから、NFS用にユーザIDを登録する場合にはクライアント上の /etc/passwd ファイルなどを使って以下の形式のテキストファイルを作成して、これをインポートすることをお勧めします。
各要素の意味は、
- name : ユーザ名 (ex. y-yamada)
- uid : ユーザID (ex. 1000 , ユーザIDを 1000以下にすると、GUI上では表示されないようです)
- comment : コメント (ex. Youta Yamada)
- email : emailアドレス (ex. [email protected])
- password: パスワード (プレーンテキストで指定します)
- group,group: 所属グループ(複数指定可) (ex. groupNFS)
- disallowusermod : ユーザによる変更を許可しない (ex true | false または y | n)
(1). 通常(NFSでの利用でない場合)
上記ユーザを登録したら、与えるサービスに対応するグループも作成していきましょ。
例えば、AさんとBさんにはFTPを、またBさんCさんにはCIFSを利用させるのであれば、FTP用とCIFS用のグループを作成し、そこにユーザを参加させておくと良いでしょう。
グループの登録はメニューから[アクセス権の管理]-[グループ]を選択して、[追加]をクリックグループとそこに参加させるユーザを指定していきます。
(2). NFSでの利用の場合
NFSでは、クライアントとNFSサーバのお互いが同じユーザIDとグループIDでないとアクセス権の制御で齟齬が発生します。ですから、NFS用にグループIDを登録する場合にはクライアント上の /etc/group ファイルなどを使って以下の形式のテキストファイルを作成して、これをインポートすることをお勧めします。
各要素の意味は、
- name : グループ名 (ex. groupFTP)
- gid : グループID (ex. 1000 , グループIDを 1000以下にすると、GUI上では表示されないようです)
- comment : コメント (ex. FTP users)